
わが国の木の家は一般的な工法で在来工法ともいわれています。この工法は、柱や梁、小屋梁、桁材などに比較的太い木材を使用し、構造上必要な壁をつくります。
品確法(※3)の施行以降、新たに耐震等級というグレードが設けられました。実大実験などにおいてこれまで解明できなかった問題などの実証的な研究がなされ木の家の耐震性、安全性が確認されています。
※3:住宅の品質確保の促進等に関する法律、平成12年施行
木はコンクリートと比べて熱の伝え安さという点(熱伝導率)では11分の1、木と鋼材を比べると約483分の1でいかに熱伝導率が小さいか、つまり温かいのかを示しています。
木は他素材に比べて熱伝導率が小さいため、急激な温度変化をしません。例えば、コンクリート床を素足で歩くと、足裏の温度はすぐに下がりますが、フローリング床を素足で歩くと、最初に足の温度は少し下がりますが、その後はむしろ足の温度が上がってきます。木は構造材であり、いわば自然の断熱材でもあるのです。
出展:いろいろな物質の熱の伝えやすさ「すばらしい木の世界」日本木材学会編
森林浴などで、森に入るとリフレッシュされるのは、木の精油成分「フィトンチッド」と呼ばれる木の香りの効用です。このフィトンチッドは、木が外敵から守るために発する香り(生物忌避効果)で、研究の結果、木の香りは人間にはよい効果を与えてくれることが実証されています。近年、小中学校校舎の内装や什器に木材が使用されているのはこの効用が認められてきたためです。いつもリフレッシュした気分を味わうことができるのは木の家だからです。
「木は燃える」というのが一般的な定説ですが、実は木は燃えてしまう反面、柱のような厚材では表層が燃えて炭化されるため内部には火が到達しづらくなります。鋼材の場合には500~800℃で飴のように曲がってしまいますが、木材は1,000℃以上でも倒壊しないことが検証されています。
出典:「ここまで使える木材」日本住宅・木技技術センター、2004年
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| ※図の数値は、木材(人工乾燥製材)を1とした場合の製造時の消費エネルギーを示す。
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建築材料には、木材のほか鋼材、アルミニウム、コンクリートなどが使われています。この中でも、木材は製造に要する消費エネルギーが極めて少なく、地球環境に対する負荷が小さい省エネ材なのです。しかも木材は、林業という産業を通じて森林から永続的に産出される再生産可能な資源です。今改めて地球環境を考えるとき、木材を活かした木の家が一番なのです。
出典:大熊幹章『木材工業53-2』「地球温暖化防止行動としての木材利用の推進」
(1) 木造住宅 |
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(2) 鉄骨系プレハブ住宅 |
(3) 鉄筋コンクリート住宅 |
(1)木造住宅、(2)鉄骨系プレハブ住宅、(3)鉄筋コンクリート住宅を比較すると一戸当たりの炭素:C貯蔵量は木造住宅が最も大きな値になっています。森林を適正に管理して、伐採・植樹・育林を繰り返し、木を積極利用することにより地球温暖化防止にも貢献することになります。
※図の数値は1棟当たりの炭素の貯蔵量を示す
出典:「ここまで使える木材」日本住宅・木技技術センター、2004年